地獄の獣よ狂気の無垢を

タイトルは仰々しいけど、何となしに日々の雑感をダダ漏れ中です。

出は、ロックとSEXとドラッグの旗手

こないだ、村上龍の「案外、買い物好き」というエッセイの書評を載せているとあるブログを見た。

ちなみにエッセイは、村上龍がミラノだったりパリだったりでシャツを買ったり、お店を見てまわったりして、ショッピングの楽しさや高揚感なんかを綴った内容となっている。
村上龍のこういったエッセイの類いはワインや料理などに関するものがあり、昔からのファンからするとお馴染みの楽しく読みやすいものだ。

で、その書評なのだけど、評している人のポイントが僕から見るとズレまくっていたのだ。
おおまかに言うとこんな具合。
『経済番組を持っていたり「半島を出よ」という政治小説を書いた村上龍が、消費や物欲を礼賛し、その中にまみれて堕落しているようにみえる。これは村上龍が日和ったのでは?』
つまり政治経済に敏感な村上龍が「おしゃれなシャツをいっぱい買っちゃったよ」と言っていることに対して違和感を抱いているらしい。


ツッコミたくなる箇所はたくさんあり、さらに仮に政治経済に敏感だったならば茶目っ気も見せてはならないのか、という笑えない冗談を平然と発信していた。
そのブロガーは多分「限りなく透明に近いブルー」も「69」も「超電導ナイトクラブ」も知らないのだろう。でも村上龍に対してそういう感想を抱いていそうな人は少なからずいそうな感じはする。